「涅槃会(ねはんえ)」とは

2月の行事といえば一般的には節分を思い浮かべますが、

仏教では「涅槃会(ねはんえ)」があげられます。

「涅槃会」とは、お釈迦(しゃか)(釈尊(しゃくそん))さまがお亡くなりになられた  2月15日に行われる法要で、お釈迦さまに関わる三大法要の一つです。

因みに、残りの二つとは、4月8日のお誕生を祝う法要

(花まつり・灌仏会(かんぶつえ)・釈尊降誕会(ごうたんえ))や12月8日のさとりを開かれたことを記念して行う成道会(じょうどうえ)となります。

※呼び方は宗派や地域のよって呼び方も様々です。

この日には「涅槃図(ねはんず)お釈迦様が8本の沙羅双樹(さらそうじゅ)の木々の元に横たわりその周囲を弟子達や信者・動植物までもが集まって悲しむ最後の様子を描いたもの」をかけて、「仏遺教経(ぶつゆいきょうぎょう)最後に話された教え」などを唱え、そのご遺徳をしのぶ法要が行われます。

お釈迦様は亡くなる最後弟子たちに、「すべては移ろい変わりゆく、怠らず精進しなさい(嘆き悲しむことはない、この世のものは全て変化してゆくものである、私が伝えた教えと自分自身を拠り所として怠ることなく勤め上げなさい)」というお言葉を残されました。 今、コロナ禍で以前とは違う生活や人との関わり方を強いられ悩み苦しむ私たちにとって、お釈迦様の教えを拠り所として、この変化を受け止め自分自身を見つめ直し、この世に生きる事の尊さや限りある命を想い毎日を精一杯生きてゆく事が大切なのではないでしょうか。

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