「病」
病、この一字を見て何を思うだろう。病気、病院、持病・・・良いイメージは浮かばない。しかしながら人と病はきっても切り離せない存在である。
お寺でのご祈祷の際に無病息災、当病平癒、疫病退散!など昔から仏教と病とのつながりは深い。
平安末期の浄土僧、永観は「病は是善知識」という句を残している。(善知識とは善き友)
病気になってはじめて健康でいれることのありがたさや、一人では生きていけないことに気づかされるのである。
病がきっかけで運動・食事管理と返って健康をとり戻すこともある。
無病息災はなによりだが人生100年の今、一病息災を心がけるべきであろう。
世界中がコロナ禍という病に侵されるなか、国々が善き友(他国)と手を取り合い平和へと向かうことを祈るばかりである。
天台宗 上合寺 菅原文英