手を合わす心

 お正月には、お寺や神社に初詣に行って手を合わせます。

掌(てのひら)を合わせる事を合掌(がっしょう)といい、仏様や仏壇やお墓など礼拝する際には必ず両手を合わせお参りします。日本では仏事以外でも、お詫びやお願い事をするときに使う場合もありますが、合掌とは相手への深い感謝や尊敬の念を表す姿です。

 仏教では右の手のひらは仏様の心、左の手のひらは私たちの心を表し、両の手のひらを合わせる事で仏様と心を一つに通じ合わせる事が出来るとされています。

 合掌をする両手のひらにはたくさんのシワがありそのシワとシワを合わせる事で(しあわせ)となり、反対に争い事で手を握ってこぶしを合わせると指の節と節とがぶつかって(ふしあわせ)となります。

 こぶしを握り争うのではなく、手を合わせ他者と心を通わせお互いに感謝と尊敬の念を持って接し、皆様が心穏やかにお過ごしになれますよう心よりお祈りいたします。  合掌

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