こころの拠り所

新年明けましておめでとうございます。本年が皆様にとって幸多き年でありますよう心から祈念申し上げます。
まず、令和6年1月1日に発生しました令和6年能登半島地震で被災された皆様に心からお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

年が明けると、「今年はどんな年になるだろう」と想う方もいるでしょう。今年の干支は甲辰(きのえたつ)です。甲の字は亀の甲羅を形取ったもので、甲羅のような固い殻に覆われた種を意味します。固い殻(悪習)を破り新芽が出る(前進する)と解釈されます。
一方辰とは、辛抱強く、困難と闘いながらも、前進するという意味があります。
辰のように激しいうねりもあるかもしれませんが、【自分の信を持ち歩む】ことで飛躍の年となるでしょう。

話は変わりますが、先日会津の初市が放送されていました。江戸時代から続く縁起物の起き上がりこぼしを、ごそっと掴み、お盆に転がす。そして元気に起き上がった物を買い求める。そんな風景でしたが、今年は倒れたままのこぼしが人気とのこと。能登半島地震、県内に於いては昨年のいわき豪雨、地球上では戦争や大規模な自然災害等、《起きない》ことを願ってとのことでした。
急激に変化する昨今において、いかに平穏であることが幸せかを思い知らされます。
お寺は、心の拠り所です。いつでもお参り下さい。

天台宗 上合寺 菅原文英

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